2024年10月24日(木) 第37回メディカルケアネット西宮事例検討会・意見交換会を開催いたしました。
私たち中央圏域では、知ろう・つながろう・多職種連携「顔の見える関係はまちづくり」を目標に、支援者同士のつながりを強化し、いつでも、だれとでも相談しやすい連携を目指しています。
2024年度2回目は、「これってどうなの?虐待?どうしたらいいの?」というテーマで、西宮市生活支援課高齢者支援チームの乾氏に「高齢者虐待の通報と対応~あなたの勇気が市民を救う!~」と題して講演をしていただきました。
講演では、高齢者虐待の目的は、高齢者の権利を守るだけでなく、養護者の支援も行うこと、あくまでも虐待者を罰することではないこと。通報を受けてからの流れ。おかしいと感じたらまずは相談!など支援者側の立場に立って、具体的な事例を交えて説明してくださいました。
グループワークでは、虐待を発見した時の対応で苦慮された場面や、家族がサービスを拒否し本人が食事もできていない事例、たたかれた跡やあざを発見した時通報を提案したが本人が拒否の事例、子どもに対する母親の虐待事例、その他さまざまな事例が共有され、多角的な視点から議論が深まりました。
参加者からは、次のような声が寄せられました。
・改めて虐待相談の重要性を感じた。
・虐待の知識が得られたことで、自身の実際の行動に繋がると思う。
・多職種の方の経験を共有できてよかった。それぞれの立場でのかかわり方がわかって勉強になった。多職種連携の必要性もさらに理解できた。
・ケアスタッフさんのご苦労を知って、普段の業務に当たりたい。
・薬剤師は在宅訪問時もしくは外来投薬時に気づくことがあると思うが、どう進めたらいいかわからなかった。今回、手順、コミュニケーションの取り方が勉強になった。
・虐待に至る前のサインに気づいて介入するという視点を持つことができるようになった。
今回、初めて参加の方が半数を占めていましたが、多職種連携の必要性と経験の共有、迷ったときは相談するということの大切さを学んだという意見が多く、事例検討会の目的を達成でき、事務局としてはさらに今後に繋げていきたいと考えております。
今回も多くの方に参加していただき、感謝申し上げます。
次回の開催は、令和7年3月13日(木)に予定しております。テーマは今回のアンケートを参考に検討致します。次回の参加を心よりお待ちしております。
2024年10月29日(火曜)