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糖尿病とは

日本では、成人の6人に1人が糖尿病あるいはその予備軍と言われています。
それでは、糖尿病の原因は何でしょうか?

皆さんが、毎日食べている食事には、糖がたっぷり含まれています。
糖は、小腸から吸収されて血管の中に入ります。
インスリンは糖をエネルギーに変換する役割があります。
インスリンのおかげで血管内の糖が有効に利用され、血管から減るので、血糖値(血液中の糖の濃度)が下がります。
インスリンがなければ、血糖値を下げることができないわけです。
糖尿病の方は、この大事な役割のインスリンが不足(インスリン分泌不足)しているか、あるいは、インスリンが効きにくい(インスリン抵抗性が大きい)状態にあります。
血糖値が高い状態が続き、治療せずに放っておくと、いろいろな合併症が起こってきて大変危険です。

血糖コントール目標

それでは、血糖値をどれくらいにしておくのが良いのでしょうか。
ここでは、過去1~2か月前の血糖値を反映している指標のHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)で示されています。

 

怖い合併症

血糖値が高い状態が続き、治療せずに放っておくと、いろいろな合併症が起こってきて大変危険です。

小さな血管の障害

①糖尿病性網膜症
高血糖の状態が続くと、目の毛細血管が破れ、酸素や栄養が届かなくなります。失明の原因の第1位です。

②糖尿病性腎症
高血糖の状態が20年続くと、腎臓の機能が低下し、最終的には人工透析が必要になってきます。
血液透析は週3回、4時間、一生続けなければいけません。

③糖尿病性神経障害
神経障害が起こると、ちょっとした傷や水虫により足が壊死を起こし、切断しないといけなくなります。

大きな血管の障害

高血糖の状態が続くと動脈硬化が促進され、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などの脳血管障害が起こりやすくなります。
また、足の血管に動脈硬化が生じると血行が悪くなり、先の組織に酸素や栄養が届かなくなって組織が破壊される「壊疽」を起こしやすくなります。

 

糖尿病治療の3本柱

糖尿病の治療は、食事療法、運動療法、薬物療法の3つを中心に行います。
なかでも基本となるのが食事と運動です。

①食事療法
食べ過ぎや肥満で働きが悪くなったインスリンの働きを回復させるため、食事の量を適正な量とします。

②運動療法
運動は肥満の解消に役立つだけでなく、ブドウ糖の消費を高めたりインスリンの働きをよくします。

③薬物療法
1型糖尿病:インスリンの不足が原因であるため、注射によってインスリンを補う「インスリン療法」が欠かせません。
2型糖尿病:食事療法と運動療法を行っても十分な効果が得られない場合は、「経口血糖降下薬」やインスリン療法を行います。

 

 

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