頭痛専門外来について
頭痛外来は日本頭痛学会が作成・発行している頭痛診療ガイドラインにて、専門的知識を有する頭痛専門医による二次性頭痛の除外・適切な頭痛診断と治療・頭痛の病態や原因の解明を目的とする事を提案しております。
二次性頭痛とは脳卒中や脳腫瘍、髄膜炎などの脳の病気によって起こる頭痛を示し、速やかな診断と治療が必要な状態です。
また片頭痛などの一次性頭痛は、脳の病気は無くても様々な痛みを誘発し、日常生活を害するものです。ほとんどの方はドラッグストアなどで手に入る市販薬を使用されておりますが、効果が不安定であったり、逆に悪化したりすることがあります。
当院の頭痛外来は、日本脳神経外科学会の認定専門医と日本頭痛学会の認定専門医の両方を有する医師が担当し、様々な頭痛の診断・治療にあたります。
二次性頭痛
二次性頭痛は脳の病気などによって引き起こされた頭痛です。原因としては様々な病気が考えられ、代表的なものとして脳の血管の病気、脳腫瘍、化学物質(薬やカフェインなど)
感染症、ホルモン変動、特殊な環境(高山、潜水など)などが挙げられます。
特に「50才以上の方」や「手足の動きの悪さや失語などの神経症状も併存している方」では注意が必要です。

また近年は怪我などの後に髄液が漏れて起こる「脳脊髄液漏出症」による頭痛も研究が進んでおり、当頭痛外来でも診療を行っております。

二次性頭痛の診断にはCT、MRI、血液検査、髄液検査なども併用して行っていきます。
緊急疾患の場合には入院が必要なこともあります。
一次性頭痛
一次性頭痛は片頭痛、緊張型頭痛、TACs(群発頭痛など)、その他の一次性頭痛などが該当します。重要な事としては脳の病気による頭痛(二次性頭痛)ではないことが挙げられます。
片頭痛は古くは片側の脈打つ頭痛を起こすものと考えられていましたが、近年は頭全体の痛みや頭重感、目の症状(閃輝暗点)、首肩の張る症状など様々な症状を起こすことが分かってきています。

治療については内服薬を始めとして、CGRPという痛みを誘発するタンパク質の働きを止める注射薬、ボツリヌス製剤、神経ブロック、神経刺激装置など多彩な方法が発達してきました。
緊張型頭痛は一次性頭痛の中で最も多いと考えられています。重症化することは少ないですが、頭痛回数が多い場合は内服加療が推奨されます。
TACsやその他の一次性頭痛は頻度が少ない頭痛疾患ですが、重度の頭痛を誘発することがあります。また正確な診断が重要で専門的な診療が必要な頭痛です。
