脳卒中リハビリテーションについて
はじめに
当院では、脳卒中、脳外傷(事故などによる脳挫傷・外傷性くも膜下出血など)、脳腫瘍の手術後の方に対して、専門職種チームによる集中的なリハビリテーションを行っております。
回復期における脳血管リハビリテーションとは
脳血管疾患を中心に365日、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が介入し、患者さんの状態に合わせながら、基本動作や日常生活動作の獲得を目指します。
また、患者さんやご家族の希望・医学的所見・今後の見通し・利用できるサービスなど、患者さんにとって最適な選択ができるように医師・看護師・MSWを含めたカンファレンスを定期的に行っております。
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手のリハビリ
手伝ってもらっていた動作を自分の手で
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電気刺激療法
麻痺により動きにくい筋肉へ刺激を入れる
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装具診察
個人にあった装具でリハビリの幅が広がる
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歩くリハビリ
長下肢装具で立位や歩行練習を提供
当院のリハビリテーションの特徴
1日2時間~3時間、365日リハビリテーションの提供
運動麻痺や筋力・持久力、関節の可動範囲に対するアプローチや、食事・トイレをはじめとした日常生活動作(以下ADL)の訓練、飲み込みの機能訓練や高次脳機能訓練(注意障害・認知機能・空間無視)など、体と精神両面のリハビリに取り組んで頂きます。現状の能力だけでなく、病前の生活や環境の把握(自宅訪問)、退院後の生活を見据えたプログラムやサービスの提案をさせて頂きます。
例)入院中の1日のスケジュール
午前 | 8:00~ | 朝食 |
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8:40~9:40 | リハビリ(理学療法) | |
11:00~12:00 | リハビリ(言語療法) | |
12:00~ | 昼食 | |
午後 | 13:00~14:00 | リハビリ(作業療法) |
14:00~14:30 | 入浴 | |
16:00~16:30 | (自主トレ) |
- 実際の食事や入浴場面で、嚥下機能・座位施設・より良い入浴方法を提案
- 肩装具・下肢装具の提案(義肢装具士・リハビリ医と連携)
- 能力に応じた自主トレーニングの実施
- 排尿障害への排尿ケア
合併症への対応
- 義肢装具士と共同で診療にあたる装具外来(入院中・退院後)
- 痙縮による腕・手・脚のつっぱりに対するボトックス外来(退院後必要に応じて)
参考URL:痙縮情報ガイドhttp://keishuku.jp/index.html
- 循環器内科、整形外科、皮膚科、脳神経内科の外来医師が在籍(当院の外来診療状況は変更の可能性があります)
- 訪問歯科診療(他院歯科口腔外科との連携)
入院中、もし合併症や既往症で問題が発生した場合、当院の外来受診、あるいは関連病院の西宮渡辺病院、西宮渡辺心臓脳・血管センターに相談したり、担当医判断にて受診して頂き必要な検査・治療が受けられるよう進めて参ります。