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大動脈瘤とは

大動脈は心臓から体の各臓器に血液を運ぶ太いパイプで、動脈硬化等の要因で動脈壁が弱くなり、徐々に壁がこぶ状に膨らんだものを大動脈瘤と呼びます。部位によって、腹部大動脈胸部大動脈と分類されます。

瘤化は動脈硬化(高血圧、高脂血症、糖尿病)、先天性炎症性感染性などの要因で発生します。

動脈瘤の大半は無症状で、見つかりにくく、ある日突然破裂し、病院にたどり着く前に、生命が奪われてしまうことが多い恐ろしい病気です。

近年は、健康診断、人間ドックを受ける方が増え、たまたま見つかるかたが多くなっています。発見された方は、速やかに専門医に相談されることをお勧めします。動脈瘤の中でも症状を呈した場合は大半が破裂した場合ですが、中には自身で発見することも可能な場合があります。
腹部であれば、おヘソの上のあたりで拍動する腫瘤が触れたり、胸部であれば、声がかすれたり、むせたり、呼吸苦、嚥下時違和感を感じることもあります。このような症状がある場合は一度かかりつけ医、または当院にご相談ください。


  • 腹部大動脈瘤

  • 胸部大動脈瘤

手術適応

胸部大動脈瘤 腹部大動脈瘤
上行大動脈 約5センチ 腹部動脈 約5センチ
弓部以下大動脈 約6センチ 腸骨動脈 約3センチ

 ご注意ください

あくまでも大きさは目安です。
発生原因、形態によっては、さらには、短期間での拡大してきている動脈瘤についてはこの大きさに満たなくても手術を行う場合がありますので、たまたま見つかった方は一度ご相談ください。

主な治療法

  1. 薬物治療(降圧剤など)
    手術までの主な治療。高血圧などが瘤拡大、破裂に影響をあたえることがあるため
  2. 人工血管置換術(開胸,開腹)
    以前より行われている一般的な動脈瘤に対する治療法で、治療効果は高いが、体への負担が大きいです。
  3. ステントグラフト内挿術
    近年増加傾向にある治療法で、大腿部に約4-5センチの切開で行うカテーテルを用いて行う治療。体への負担が少ないため、日常生活、社会復帰が比較的早い治療です。高齢化に伴い日本の動脈瘤治療の約半数が当治療を受けておられます。

当院では指導医が在籍していますので、多機種ステントグラフトが使用できる状況です。よって、患者さんの動脈瘤に適したステントグラフト機種を選択して治療にあたらせていただきます。

日本血管外科学会データでの腹部大動脈瘤に対する治療方法の割合

ステントグラフト治療が行われるようになり、治療が開腹手術からステントグラフト治療に置き換わった訳ではなく、今まで治療困難とされていた、高齢者や耐術能が低いと判断されていた患者さんに対する治療が増加したと思われます。

診療の流れ

  1. 診察
  2. 検査
    CTでの動脈瘤の大きさ、状態を確認
  3. 手術適応
    なし:定期的にCT検査(3・6ヶ月ごと)
    あり:手術可能かどうかの術前全身検査(頭部、心臓、呼吸、末梢血管などの検査を行う)
  4. 入院日、手術日決定
  5. 手術
    約3−4時間
  6. 術後
    ICUに術後1−2日間入室、その後一般病棟で過ごします。術翌日から食事、リハビリ開始します。術後検査を行います。(採血、レントゲン、CT等)
  7. 退院
    術後5−7日目に退院予定(早期退院希望の方は相談ください)
  8. 術後外来受診
    術後2週から1ヶ月、3・6ヶ月1・2年とCT等で、外来経過観察

当院の特色


ハイブリッド手術室完備(兵庫県初)

いわゆる、血管内治療と外科的治療を同じ手術室で行え、また術前行った検査画像が手術しながら確認できる環境にあります。また追加治療が必要になった際も移動することなく行えます。

症例提示

一般的なステントグラフト治療から、外科的治療を組み合わせたステントグラフト治療までを行います。患者さんの病態に合わせて、患者さんおよびその家族のかたに説明、相談した上で治療方法を決定します。手術したくないという考えの方もおられると思いますが、一度説明を聞いていただき、その結果、治療方針を決定いただけたらと考えています。

術後の創部について

ステントグラフト治療でも鼠径部を4−5センチ切開する必要があります。施設によっては全く切らないで、手術を施行されることもありますが、当院では太いシースという管を挿入する際、動脈硬化の著明な患者では、シースを抜去したあとでのトラブル(出血、血腫、血流障害など)を併発することもあり、その対処がスムーズに行えるように切開させていただいています。
切開したことで汚い傷が残るなどを気にされる方もおられるかもしれませんが、当院では縦切開ではなく、横切開で行い、術後の創部が目立たないように配慮しております。


  • 術後3ヶ月

  • 術後6ヶ月

術後6ヶ月も経過すれば創部はほぼ目立たない程度になることが多いと思います。参考にしていただければ幸いです

お問合せ・ご予約

お問い合わせ先
社会医療法人渡邊高記念会
西宮渡辺心臓脳・血管センター
〒662-0911 西宮市池田町3番25号
電話 0798-36-1880(代表)
FAX 0798-36-1199

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