平成21年4月より西宮人工関節センターが西宮渡辺病院内に新しく併設されました。
など、痛くてつらい毎日で外へ出かけることも嫌になってしまわれる方が、高齢化社会を迎えてますます増えています。
加齢により下肢の大関節の軟骨がすり減り、痛みと共に脚が変形してきたことが主な原因で、痛みのため立ち上がる際に両手の支えが必要になったり、長い距離を歩けなくなり、快適な生活をおくるのが難しくなります。
階段の昇り降りでの差し込むような痛みに悩んでいる方、膝が痛い・股関節が痛みを自覚している患者様には、是非当人工関節センターの受診をお勧めいたします。
西宮人工関節センターでは 次の5つを実践しています
最小侵襲手術(MIS)とは手術に際し、筋肉、関節包、皮膚などの軟部組織や骨などの侵襲を最小限に抑えて手術を行うことです。それにより、術後の疼痛を軽減し、筋力の回復が早く、より早くに機能的な状態に回復させることを目標としています。
人工膝関節には主に単顆置換型人工膝関節置換術(UKA)と全人工膝関節置換術(TKA)があり、人工股関節に対しては全人工股関節置換術(THA)があります。
変形性膝関節症は外傷など明らかな原因があっておこる場合(二次性関節症)と、原因がなく起こる場合(一次性関節症)があります。一次性関節症の多くは膝の内側の軟骨がすりへり、徐々にO脚(内側荷重)になっていくことにより骨の棘ができるなど、関節の変形が進みます。また、大腿骨顆部骨壊死などの場合にも結果的に関節の痛み、動きの制限などが起こってきます。これまでこのような症例の場合、高位脛骨骨切り術(HTO)や全人工膝関節置換術(TKA)が適応されてきましたが、条件が満たされるときには次のように膝関節の内側のみを人工膝関節に置き換える手術が可能です。それが単顆置換型人工膝関節置換術(UKA)です。傷が小さくてすむため、術後は早期社会復帰や膝の自然な動きが再現でき、膝の曲げ伸ばしにあまり制限がないなど大きな特徴をもっています。


術後(正面、側面)の白く丸く見える部分が人工関節で、自然な膝の動きを再現します。

術翌日より歩行が可能で膝の屈曲も大きく術後平均屈曲角度は135°です
前述のUKAが適応となるような単顆部の疾患では無く、より高度な変形性膝関節症や関節リウマチには全人工膝関節置換術(TKA)が適応になります。


術後(正面、側面)の白く見える部分が人工日より歩行が可能で疼痛は軽減され、術後歩行、階段昇降が楽になります。

術前のO脚変形が術後矯正されます。術翌日より歩行が可能で膝の平均屈曲角度は約120度です。
変形性股関節症、関節リウマチの股関節罹患、大腿骨頭壊死などに対して全人工股関節置換術(THA)を施行します。当センターでは、固定法は可能な限りセメントを用いないで行っています。THAの術後成績は以前に比べると安定してきていますが、長期的にはゆるみが問題となります。その原因のひとつがポリエチレンの磨耗と言われており、当センターでは磨耗が少ないセラミックを用いています。
手術では出血するため、いわゆる輸血(他人の血液)を回避するため、入院前に外来で1週間おきに400mlを2回、計800mlの自己血を貯血します。術後は回収式自己血輸血を行います。


白く見える部分が人工関節です。手術翌日より部分荷重、術後2週より全荷重歩行開始し、約4週間の入院です。疼痛は軽減し、歩行が楽になります。
| 手術名 | 平成21年 | 平成22年 | 平成23年 |
|---|---|---|---|
| 人工膝関節手術 | 49件 | 65件 | 85件 |
| 人工股関節手術 | 17件 | 37件 | 45件 |
| 合計 | 66件 | 102件 | 130件 |