
当院のCT撮影装置は、16チャンネルマルチスライスCTです。
このCT装置は、従来のCTを大きく発展させたものです。
従来のCTと一体どこが違うのか? 以下にその特長を示させていただきます。
CTとは、『Computed Tomography』の略称で、コンピュータ解析による断層X線写真のことです。
人体に多数の方向からX線を照射し、体の断面を画像化する装置で、改良が重ねられた現在のCTでは、患者様が寝ている寝台を移動させ、X線をらせん状に連続回転させながら撮影を行い、立体画像の撮影が行えます。
従来のCTでは難しかった複数臓器を1呼吸下でカバーするWhole Body Scanや、脳血管領域での微細な血管構造の描出を可能としているため、悪性腫瘍などの原発巣と転移巣の評価や、発症前に発見する事の難しかった心筋梗塞・脳梗塞・脳動脈瘤などの小さな病変を発見できます。また、検査時間がとても短いためX線の被爆量が少なくなり、患者様の負担が軽減されます。
従来のCTやMRIでは、広範囲にわたる大血管の疾患や、原発巣と転移巣の評価がともに必要な悪性腫瘍・癌などを1呼吸下で撮影することは不可能でした。しかし16チャンネルマルチスライスCTは、胸部から骨盤の範囲を20秒程度で撮影することが可能な画期なCTです。

通常、脳梗塞の診断には、CT撮影とMRI撮影を行い、場合によってはさらに脳血管撮影を行うという複数撮影がとられます。
しかし16チャンネルマルチスライスCTは、1回の撮影で画像も優れており、しかもMRIと比べかなり短時間で撮影が終了します。
また、脳血流撮影が可能であり、超急性期の脳梗塞の診断も可能です。

通常胃や腸の粘膜病変を検査するためには、内視鏡検査が行われますが、病状により内視鏡挿入ができない患者様や、内視鏡による苦痛のため、内視鏡検査を苦手とする患者様は多いと思います。しかし16チャンネルマルチスライスCTは、内視鏡を挿入することなく胃や腸の粘膜の画像を得ることができ、胃潰瘍や胃癌、大腸癌などの早期発見に貢献します。
以上の3点の具体例以外にも、肺臓・肝臓・胆嚢・膵臓などの臓器や、腰椎・頚椎などの骨格系の精度の高い撮影が可能です。
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